今、話題のパックラフト。
そのパックラフトを使った川下りツアーに参加してきました。
安定性もあるし、操作性もよくてメチャクチャ楽しかったです。
今回はパックラフトの魅力やほかの川下り系アクティビティとの違い、そしてツアーの様子を紹介します。
パックラフトは空気でふくらませる軽くて丈夫な1人乗りボート
パックラフトはアラスカ生まれで空気でふくらませるタイプのボート。
特徴は超軽量で高耐久、そしてたたむとバックパックに入るほどの小ささになること。
もともとは冒険家などがバックパックにパックラフトを入れておいて、湖や川で釣りや川下りをするために使われていました。
それが最近になって注目されるように。
理由としてはパックラフトは安定性があって操作も簡単なので、はじめて乗る人でもすぐに乗りこなすことができるからです。
パックラフトの6つの魅力
パックラフトの魅力をまとめると次のようになります。
- 重さ約2kgで女性でも簡単に持ち運べる
- 小さくたたむとバックパックにすっぽり入る大きさ
- 3分程度で膨らませて準備完了
- 安定性が高く、少しぐらいの急流ならへっちゃら
- 操作が簡単で、すぐに川にこぎだせる
- 浮力とスペースがあるから荷物を積んで川を旅することもできる
こんな理由からアウトドアツアーの会社がパックラフトのツアーをするようになってきています。
ほかの川下り系アクティビティとの比較
はじめてだと他の川下り系アクティビティとパックラフトの違いが分かりづらいですよね。
なので、ここでは簡単に他の川下り系アクティビティと比較してみましょう。
難易度については急流がある川を下ることを考えて評価しています。
アクティビティ | 人数/難易度 |
---|---|
パックラフト | 1人乗り/簡単 |
ラフティング | 複数人乗り/簡単 |
リバーカヤック | 1人乗り/難しい |
リバーSUP | 1人乗り/難しい |
みんなで乗って急流下りラフティング
ラフティングはラフトボート(大きなゴムボート)に6人程度で乗って、急流を下っていきます。
基本的にインストラクターがラフトボートの方向や行き先をコントロールして、参加者は前に漕ぐだけです。
誰でも手軽に川下りができますが、慣れてくると「自分でボートをコントロールしたい!」という欲求が出てきて物足りなくなります。
上達すると楽しいけど、それまで時間がかかるリバーカヤック
1人乗りで急流を下るといったらリバーカヤック。
丈夫なカヤックなので、どんな急流でもグイグイ下ることができます。
ただし、コントロールが難しかったり、よくひっくり返るので上達するまで時間がかかります。
ツアーに参加すると、だいたい1日は静かな川で練習をして、2日目に急流がある川を下るというパターンが多いですね。
うまくなるまで時間がかかるので、川下りがはじめての人にはあまりおすすめじゃないかも。
難しいけど自由度が高くて楽しいリバーSUP
パックラフトと同じく注目を浴びているSUP(スタンドアップパドルボード)。
もともとは海でやるのがメインでしたが、最近ではSUPで川を下るツアーも増えています。
SUPの上に立って川を下っていると、なんとも言えない開放感があって楽しいです。
ただし、急流のなかでバランスをとったり、SUPをコントロールするのはかなり難しいです。
いきなりSUPで急流に行くと、ひっくり返ってばっかりであまりおもしろくないかも。
ちなみにこれもリバーカヤックと一緒でうまくなると、自由自在にSUPをコントロールしながら下れるので最高です。
一人乗りなのに簡単手軽に急流下りができるパックラフト
パックラフトはラフトボートの安定性とリバーカヤックの操作性のいいとこ取りをしたようなボート。
はじめてだけど、スリルのある急流を自分でボートを操作して下ってみたいという場合はピッタリです。
リバーカヤックより安定性が高いのでひっくり返らないですし、操作も簡単で10分も乗っていれば操作の仕方が分かっちゃいます。
補足:静かな川ならリバーカヤックやリバーSUPもおすすめ
はじめての人にはリバーカヤックやリバーSUPはおすすめじゃないみたいな書き方でしたが、これは急流がある川を下る場合です。
急流がなく静かな川を下る場合はリバーカヤックもリバーSUPも、それほど難しくありません。
ゆったりと川下りをしたい場合はリバーカヤックとリバーSUPはおすすめです。
パックラフトのツアーに参加してきました
今までパックラフトの存在は知っていたのですが、体験したことはなかったのでツアーに参加してきました。
今回、お世話になったのは奈良県五條市にあるアウトドアツアー会社エバーグリーン。
昼食付きの1日ツアー(9:45-15:30)で料金は10000円でした。
対象は中学生以上で、参加者が2名いればツアーを開催してくれます。
受付と準備
ほかの参加者と一緒にレンタル装備や着替え、貴重品の管理などの説明を聞きます。
レンタル装備はヘルメット、ラフジャケット、ウェットスーツ、ジャケットの5つ。
ウェットスーツの下に着るインナーや水着、靴などは自分で用意する必要があります。
メガネバンドは有料レンタル(100円)ですが、メガネをしている人には必須ですね。
急流を下るときって激しい動きになることが多いですし、ひっくり返って川の中を泳ぐときにメガネが流されることもあるのでメガネバンドはしておいたほうがいいです。
準備ができたら上流までバスで移動します。
ツアーの行程としては午前中にパックラフトで川を2.5km下ってお昼休憩。
そのあとにさらに2.5km下ってツアー終了です。
パックラフトツアーの様子
最初にインストラクターから注意事項やパドルを使った漕ぎ方の説明があります。
今回使ったパックラフトはアルパカラフト社のもの。
アルパカラフト社はパックラフトの生みの親でもあるので、乗るのが楽しみです!
パックラフトに乗ったあとも、インストラクターが川の下り方やどこを通ればいいかと教えてくれます。
ちょっとした急流でもへっちゃらで下ることができます。
パックラフトに乗った感想としては、かなり浮力があって安定してます。
パドルを使えば、すぐに方向転換などもできるので操作が楽しいですね。
個人的に気になる点としてはカヤックやSUPと比べて直進性はそれほどないので、流れがないところだと漕ぐのが大変。
あと、空気を入れてもそこまで張りがでるわけではないので、川の流れが早いところだと流れの影響を受けてコントロールが難しくなる場合があります。
でも、多少気になる程度で慣れれば問題ないですし、パックラフトの楽しさは変わりません。
お昼はバーベキューでほかの参加者の人達とわいわい話しながらごはんを食べました。
午後はココペリ社のパックラフトに乗らせてもらいました。
ココペリ社のパックラフトは、ほかのパックラフトよりも安くて手に入れやすいので人気です。
乗り心地、安定性ともにアルパカラフトのほうが良かった感じがします。
ただ、少しくらいの差なので、個人の好みによるものかと。
午後もゆったりとした川を下りながら、ときどき現れる急流をグイグイ下っていきます。
ぼく以外の参加者はほぼ初体験でしたが、みんな楽しそうに川下りを楽しんでました。
もちろん流れが激しいところではひっくり返る人もいましたが、それも急流を下る楽しさの1つということで(笑)。
ゴール地点に着いたら、自分の乗ったパックラフトをササッと川で洗って、たたんでいきます。
バルブをひねるとシューッと空気が抜けて、小さくたたむことができます。
カヤックやSUPだと大きくて持ち運びが大変ですし、基本的に車が必要になってきます。
でも、パックラフトなら小さくなるからバックパックに入れたり、くくりつけたりして移動ができるから電車移動も可能。
パックラフトを持って電車で川旅とかも楽しそう!
まとめ
パックラフトの特徴とツアーの様子を紹介しました。
体験してみての感想としては、はじめて川下りをする人やラフティングを経験して自分でボートを操作したいという人におすすめですね。
操作が簡単で、ひっくり返らないというのは魅力ですね。
急流を下るのって気持ちがいいのですが、カヤックやSUPだとスキルが必要。
でも、パックラフトなら慣れてなくても下れるから、はじめての人でも安心です。
パックラフトで川下りのおもしろさに気付いてハマる人が多そう。
川下りにハマったあとはパックラフトを続けるもよし、リバーカヤックやリバーSUPなどちょっと難しいアクティビティに挑戦するもよしですね。