夏のアクティビティで人気のカヤック。
そのなかでもぼくがハマっているのは急流がある川をくだるリバーカヤックです。
めちゃくちゃおもしろいのですが、やっている人が少ないのでネットで情報を調べても見つけることができません。
とくにリバーカヤックを始めるときに困ったのは、どんな装備を揃えればいいのか、そしてどんな基準で選べばいいのかがネットで調べても分からなかったことです。
なので、今回はリバーカヤックの装備と選び方、そして便利グッズをまとめました。
リバーカヤックを始めるのに必須なもの
リバーカヤックを始めるだけなら、次の5つの装備を揃えればOKです。
リバーカヤック
当たり前ですがリバーカヤックがないと始められません。
でも、難しいのがどんなカヤックを選べばいいか分かりづらいんですよね。
個人的にはジャクソンというアメリカのメーカーのFUN(ファン)がおすすめ。
ぼくもこのカヤックに乗っていますし、カヤック仲間を見てもジャクソンのFUNに乗っている人が多いです。
安定性が高く、コントロールがしやすくて初〜中級者ぐらいにはピッタリなカヤック。
あと、カヤックは自分の体重に合ったものを選びましょう。
カヤックにはそれぞれ適正な体重幅があって、それよりも多かったり少なかったりするとバランスやコントロールが難しくなります。
それとカヤックを買うときですが、じつは中古もよく出回っています。ぼくのジャクソンも中古です。
最初は新品がほしいかもしれませんが、はじめたばっかりのころは川で頻繁にコケるので、キズがたくさんつくので中古のほうがいいかと。
中古なら新品の半額以下ですし。
中古の見つけ方としては、全国のカヤックショップの中古情報もしくはヤフオクやメルカリ、ジモティなどの個人売買をよくチェックしておくことですね。
ほかには知り合いにカヤック仲間がいたら、その人に聞いてみましょう。
カヤック好きな人はカヤックを複数持っている人も珍しくないので。
パドル
パドルはホワイトウォーター用というダブルブレード(両端で漕げる)のものを選びます。
ホワイトウォーター用のパドルは急流でもコントロールしやすいように、ブレード部分が大きくできているんです。
材質はカーボンやグラスファイバー、プラスチックの3種類がほとんど。
各材質の特徴は次のとおりです。
カーボン | 軽くて丈夫。漕ぐとやや固い印象。 価格は4万以上で高価。 |
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グラスファイバー | 軽くて漕ぐとやわらかい印象で女性向けともいえる。 価格は3万以上でカーボンよりは安い。 |
プラスチック | 安くて丈夫だけど重い。 価格は1万円程度。 |
始めたばかりのときは、こけたり岩や石で傷つけるので安いプラスチックがいいかと。
ただ、カヤック仲間がいいパドルを持っていると自然と高くて性能がいいパドルがほしくなっちゃうんですよね。
パドルも結構いい値段がします。
なので、カヤックを中古で買って浮いたお金で高いパドルを買うのもありですね。
中古品についてはカヤックと違って出回っていません。
ちなみに確率は低いですがパドルが岩にはさまって折れることもあるので、大切に使いましょう。
ライフジャケット
ライフジャケットはどんなカヤックをやるにしても必要。
とくに川は海と違って体が浮かないので、ライフジャケットなしは命にかかわります。
ライフジャケットにもいろいろ種類があるのですが、リバーカヤック用は急流でも腕を動かしやすいように肩まわりがスッキリしているデザインが多いですね。
たしかにパドルを漕ぐときに腕を動かしやすいですが、デメリットとしては通常のライフジャケットよりも浮力が少し劣ります。
ぼくの経験としては今までリバーカヤック用のライフジャケットで浮かなくて困ったことは一度もないですが、ものすごい激流に行くと浮力が足りないという話を聞いたことも。
そこまで激しい川に行くことはほぼないと思うので、どちらのデザインにするかは個人の好みですね。
ヘルメット
急流でこけたときに川底や岩にぶつかることがあるのでヘルメットもなくてはいけません。
写真のとおり、ヘルメットのキズはぼくがこけたときに岩にぶつけたものです。
これが生身の頭だったらと思うとゾッとしますよね。
ヘルメットを選ぶときにいちばん大切なのは自分の頭に合っているか。
きつかったり頭のどこかにぶつかる感じがあると途中で頭が痛くなりますし、逆に大きすぎてぶかぶかだとヘルメットがずれて危ないです。
ヘルメットは本当にかぶってみないと分からないことが多いので、実際にショップでかぶって確かめたほうがいいかと。
あと外国のメーカーと日本のメーカーを比べると、日本のメーカーのほうが日本人の頭に合ったカタチで作られています。
ヘルメットには、つばがあるものとないものがありますが、あるほうがおすすめ。
理由としては日差しをさえぎってくれますし、雨のときなどに水滴が顔にかからなくて快適だからです。
それとヘルメットに穴が開いているタイプと空いていないタイプがありますが、これは違いはあまりないので個人の好みで選んで大丈夫。
スプレースカート
スプレースカートはカヤックのなかに水が入ってくるのを防ぐための装備です。
これがないとすぐにカヤックが水でいっぱいになってバランスがとれなくなります。
リバーカヤック用のスプレースカートは腹回りと外周部がピタッとしたものです。
ゆったりしている紐タイプのものもありますが、それはリバーカヤック用ではないのでご注意を。
選ぶときのポイントとしては2つ。「カヤックにスプレースカートをはめやすいかどうか」と「サイズ」です。
まず、1つ目のスプレーつカートをはめやすいかですが、スプレースカートの外周部はゴムになっていて、これをカヤックに装着する仕組みになっています。
でも、このゴムが硬すぎると装着するのがメチャクチャ大変なんです。
これにはメリットもあって、ゴムが硬ければはずれにくいというメリットもあります。
逆にゴムがやわらかすぎると装着するのは簡単ですが、流れが激しいところにいくとはずれてしまう可能性があります(はずれるとカヤックに水が入ってこける)。
なので、自分でスプレースカートをはめることができる適度なやわらかさのものを選びましょう。
とくに女性ははめるのが大変なので、やわらかめのものがいいです。
ぼくはスプレースカートをはめるのが大変なので、パーム社のスポーツというゴムがやわらかめなものを選んでいます。
今のところ急流に行ってもはずれることはないので大丈夫ですが、たぶん激流がある四国の吉野川あたりに行くとはずれるかも。
リバーカヤックの服装
ここまでで紹介した5つの装備でリバーカヤックはできますが、水のなかに入ることも多いのでリバーカヤック用の服装も整えておいたほうが楽しめます。
パドリングジャケット
ぼくが着ているオレンジのジャケットがパドリングジャケット。
冬と真夏以外は着るので登場回数は多いです。
防水素材になっているので川に入っても水が入ってきません。
腕と首まわりも写真のようにゴム素材でキュッとしまっているので、水が入ってくることがありません(少しは入ってくるけどね)。
通常、水に濡れると気化熱で体がぐんぐん冷えていくのですが、パドリングジャケットを着ていればそれを防いでくれます。
ちなみにジャケットのなかは保温性の高いインナーやラッシュガードを着て、気候に合わせて快適な組み合わせを選びます(綿素材は濡れると体を冷やすのでインナーで着るのはやめましょう)。
真夏は暑いので、保温性の高いインナーやラッシュガードだけということが多いですね。
逆に冬〜春は完全防水のドライスーツ(上下セットのつなぎタイプ)を着ます。
下着のかわりになるインナー
普通の下着の上にウェアを着てもいいのですが、着替えるときに下着姿になるのは抵抗もあるし、人の目も気になるのでぼくはピタッとした素材のランニングウェア用の短パンを下着代わりに履いています。
カヤック用のタイツ
インナーを履いてからカヤック用のタイツを履いています。
寒いときは厚手のものを、暑いときでも薄手のものを履くようにしています。
暑いときでもタイツを履くのは、カヤックでこけたときに岩で足をぶつけてケガをすることが多いので、それを防ぐためですね。
ケガをしないのがいちばんです。
ウォーターシューズ
川周辺や川のなかは岩場が多いので、グリップが効く靴がいいですね。
最低でもかかとが固定できるスポーツサンダル。
普通のビーチサンダルだと滑って危ないですし、川でこけたときに流されます。
グローブ
グローブはなくてもいいのですが、手がみるみるうちに日焼けしますし、ケガ予防になるのでぼくはしています。
カヤック専用ではなくてもいいので、化繊でできていて手のひらにすべり止めがついているものがおすすめ。
リバーカヤックであると便利なもの
あると便利なカヤックグッズも紹介しておきます。
鼻栓(ノーズプラグ)
カヤックでこけて水のなかに入ると、高確率で鼻に水が入ります。
でも、これを鼻につけておけば水が入ってくることを防げるので、ぼくにとっては必需品です。
ホイッスル
ホイッスルは川で自分の身が危なくなったり、仲間に気付いてもらいたいときに使います。
大声を出せば十分だろと思うかもしれませんが、ほぼ気付いてもらえません。
ライフジャケットのまわりに付けておいて、いつでも吹けるようにしておきます。
偏光サングラスとメガネバンド
晴天の日の川は水面が光ってメチャクチャまぶしいですし、その状態が続くと目も疲れます。
偏光サングラスなら、水面のギラギラやまぶしさを抑えることができます。
あと、メガネバンドをしておかないとメガネが外れて流されるので必ずしておきましょう。
防水バッグ
自分の貴重品や軽食などは防水バックに入れておけば濡れません。
上部をクルクルっとまるめて、写真のようにロックすれば水は入ってきません。
着替えや装備を入れるポリバケツ
これ、多くのカヤック仲間が使っているソフト素材のポリバケツ。
サーファーもよく使っているやつですね。
大きくてたくさん入るので、濡れた装備をバシバシ入れて車に積み込むことができます。
お着替えポンチョ
サーファーの友人に教えてもらったのが、この「お着替えポンチョ」。
着替えたりするときにすごく使い勝手がいいです。
カヤックは外で着替えることが多いので、とくに女性は役に立つかと。
ぼくは自宅が川の近くなので、カヤックが終わったあとはインナー以外は全部脱いで、お着替えポンチョだけ着てサッと帰ってきます。
カヤックの装備はモンベルがコスパがいい
カヤック装備をどこで買えばいいか迷いますが、基本はモンベルで買えば間違いありません。
さまざまなカヤック関連の商品が揃ってますし、店員さんも詳しい人が多いです。
それに値段も海外メーカーのものよりも割安。
ただ、難点としてはモンベルを着ている人が多いので、人と違うものがほしいという人は向いていないかもしれません。
一部のカヤックショップは通販もしているのでのぞいてみてください。
まとめ
今回はリバーカヤックのおすすめ装備と服装、便利グッズを紹介しました。
これからリバーカヤックを始めたいと思っている人の参考になれば幸いです。
最初は装備を揃えるのにお金がかかりますが、一度揃えてしまえば長く使えます。
ぜひ自分のお気に入りのカヤックや装備、服装を揃えてリバーカヤックを始めてみてください。
また、いろいろ使ってみて、これもおすすめという装備やグッズがありましたら、ぜひ教えてください。