ハマる!カヤック・SUP

古座川カヌー(カヤック)を体験して分かった魅力と気をつけたいポイント

関西で有数の清流「古座川」でカヌー(カヤック)をしてきました。

透き通った川と雄大な自然に癒やされましたが、実際に体験してみて気をつけたほうがいいポイントもあることが分かりました。

アロハ
アロハ
すっごく水がきれいで、心が洗われるようでした。

清流で有名な和歌山の古座川

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古座川は和歌山県の南端 古座川町にある川で、本流には国の天然記念物である一枚岩、支流の小川には滝の拝(たきのはい)といったダイナミックな自然を見ることができる川。

清流として有名なので、この川や自然を見るために訪れる人も多いんです。

穏やかでキレイな古座川をカヌーで下るのが人気

水流はおだやかで水がとてもキレイなので、カヌーを始めたばかりの人でも楽しみながら下れてアウトドア好きな人や家族から人気です。

観光協会も古座川のPRに力を入れていて、レンタルカヌーを行っているのでカヌーを持っていない人でも古座川を下ることができます。

カヌーで古座川を下るときのルート

引用:古座観光協会

古座川を下るルートは大きく分けて本流の古座川ルートと支流の小川ルートの2つ。

どちらも途中で明神橋で合流して、ゴール地点は古座観光協会がある古座橋となっています。

古座川(本流)ルート

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古座川ルートは国の天然記念物である一枚岩からスタートするルートで、平均的な水量で4時間ほどかかります。

この4時間というのは、スタートから休憩を入れずに漕ぎっぱなしの時間です。

なので、必ず4時間よりもかかると考えておいたほうがいいかと。

一枚岩からゴール地点までの距離は18kmなので、なかなかの距離です。

小川(支流)ルート

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小川ルートは滝の拝を見ることができる瑞庄からスタートするルートで、こちらは5時間ほどかかります。

小川ルートのほうが水がキレイという話ですが、距離は古座川ルート(18km)よりも長いのでかなりハード。

両方の詳しいルート地図は古座観光協会のウェブサイトにあります。

古座川はレンタルカヌーで下ることもできる

古座観光協会ではレンタルカヌーを行っているので、カヌーを持っていない人は利用しましょう。

レンタルカヌーの料金とレンタル装備

一人あたりのレンタルカヌーの料金は次のとおりです。

明神橋より
上流からスタート
3000円
明神橋より
下流スタート
2500円
犬1匹 500円

レンタルには次の装備も含まれています。

カヌー
(カヤック)
1人乗りと2人乗りカヌーがある
パドル カヌーを漕ぐのに使い。
ライフジャケット 川に入るときには必須。犬用のライフジャケットも用意あり。
ヘルメット 川に落ちたときに頭を守ってくれる。
ドライバッグ 防水の袋(完全防水ではない)。

カヌーについては2人乗りはおすすめしません。

ぼくの経験上、よっぽど息のぴったりな2人じゃないとストレスがたまります。

そして、2人乗りは長年付き合った夫婦や恋人同士ほど、よくケンカします(笑)。

個人的には1人乗りのほうが自分の好きなようにできるので楽しいです。

アロハ
アロハ
我が家は2人乗りだと必ずケンカになります(笑)。

それとドライバッグについては閉じ方が悪いと水が入る場合があります。

携帯や財布、鍵など水に濡れて困るものはジップロックなどのチャック付きの袋に入れてからドライバッグに入れましょう。

こうすると水がバッグ内に少しくらい入っても濡れることがなくて安心です。

ちなみに追加でレンタルできるオプションもあります。

ウォーターシューズ 300円
パドリングジャケット
パドリングパンツ
各300円
気温や水温が低いときや寒がりの女性は利用したほうがいいかも。
パドル
ライフジャケット
ヘルメット
各500円
カヌーは持ってきたけど、それぞれの装備を忘れてしまったときのために。

カヌーをするときの服装と持ち物

古座川は穏やかな川なので本格的な服装にする必要はありません。

水着、化繊の長袖やTシャツ
春先や秋 スパッツ、水着、化繊の長袖のシャツ、雨具や防水ジャケット

気温が高くて暑く感じても、水に濡れたり風が吹いたりすると寒い場合があるので、ちょっと暑いかなくらいの服装がいいと思います。

注意事項としては綿素材は絶対に着てはいけません。

綿のシャツやズボン(ジーンズなど)は水をたくさん吸ううえに、乾くのが遅いので体の体温を奪っていきます。

夏でも寒くてカヌーを続けられないといったことが起きるので、綿素材は絶対にやめましょう。

その他の持ち物としては次のとおりです。

濡れてもいい靴。
ビーチサンダルなどは流される可能性があるので、かかとが固定できるものがいい。
飲み物 川の途中で買うことができないので、最低でも500ml必要。
着替え
貴重品
駅にコインロッカーがあるので、そこに保管しておいて着替えるときは駅の更衣室を利用する。
あれば便利 タオル、帽子、メガネバンド、日焼け止め、シュノーケリングセット

カヌーの運搬方法

引用:古座観光協会

古座川では全国的にめずらしいカヌーを運んでくれるカヌータクシーがあります。

レンタルカヌーをするときは、このタクシーが古座観光協会のレンタルカヌー置き場からスタート地点まで運んでくれる便利なタクシーです。

ちなみにタクシー1台でカヌー4台まで積むことが可能。

ちなみにカヌー持ち込みの人も利用できますが、カヌータクシーはいないときもあります。

そのときはスタート地点まで自分の車で運んで、ゴールしたときに普通のタクシーで自分の車を取りに行けばOKです。

料金の目安としては古座川ルートのいちばん奥のスタート地点である一枚岩で4300円、小川ルートのいちばん奥のスタート地点の瑞圧で5000円となっています。

タクシー料金はレンタルカヌーの料金とは別なので気をつけてください。

レンタルカヌーの申込み方法

レンタルカヌーは事前予約制となっています。

当日に「カヌーがやりたいんですけど」と言っても、できない場合があるのでご注意を。

申込み方法は2つで、電話予約とオンライン予約の2つです。

電話予約は古座観光協会(0735-72-0645)に電話して、参加人数と日程を伝えればOKです。

オンライン予約は観光協会のウェブサイトから申し込んで、予約確認メールが自分宛てに届いたら予約完了となります。

古座川をカヌーで下った感想

ずっと憧れていた古座川に行ってきました!

春のモンベルフェアのときに古座川観光協会の人の話を聞いて、古座川の透き通るような清流や和歌山の大自然を感じてみたいと思うようになったのがキッカケ。

たまたま奥さんが「どっかキャンプ行きたいなー」と言った瞬間に、「古座川と星のキレイなキャンプ場に行こう!」と提案して即決(笑)。

今まで和歌山の南は高速が通ってなかったので行きづらかったのですが、阪和道が伸びたのでアクセスもしやすくなりました。

1日目は串本にあるリゾート大島キャンプ場に宿泊

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夜になって空を見上げると一面の星空!

今までの人生のなかでトップレベルの星空で最高の夜でした。

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2日目はいよいよ古座川へ

あまりにもリゾート大島キャンプ場が素晴らしすぎたので、もう1泊したいという気持ちをグッと抑えて古座川に向けて出発。

古座川はリゾート大島のある串本の隣町なので、すぐに到着!

観光協会に立ち寄って、いろいろ説明を聞きます。

今回は鮎釣りシーズンの前だったので、国の天然記念物である一枚岩から下ることにしました。

カヌータクシーを利用したかったのですが平日はタクシー乗り場にいないこともあるみたいで、利用することはできませんでした。無念。

一枚岩からカヌーの旅スタート

スタート地点の一枚岩の前にある道の駅に車を停めて、カヌーの旅スタート!

今回は一枚岩から古座観光協会までの18kmのルートです。

普段、ぼくは川を10km以上下ることも多いので18kmも大丈夫だろうと思ったのですが、あとからこの考えが無謀だということが分かります。。。

一枚岩は名前のとおり一枚の巨岩で高さ150m・幅800mと日本最大級。

佐渡ヶ島の大野亀や屋久島の千尋の滝の巨岩と並ぶ巨岩です。

そして、その前を流れる清流が古座川。

写真のとおり水がメチャクチャ透き通ってます。

カヌーを浮かべると、水が透き通っているからまるで浮いているように見えます。

キレイな川と雄大な自然のなかをカヌーで進むのは、心が洗われます。

うん、気持ちいい!

アロハ
アロハ
控えめに言っても、最高でした!

ときどきある瀬(急流)も穏やかなものなので、はじめての人でも下れるなというのが素直な感想ですね。

後半は漕ぎ疲れた

ただし、カヌーを漕ぐのが楽しかったのは開始2時間くらいまで。

じつはこの日は水量が少なくて、全然川の流れがなかったんです。

そして、僕と奥さんが乗っているカヌーは急流を下るためのカヌーで、逆に水流がないところを進むのは苦手なモデルなんです。

なので、途中から漕ぐのがメチャクチャ大変でした。

それに加えて、浅瀬になっていてカヤックが通れないところもあったので、仕方なくかついで歩いたところもあったんです。

水流がないところを漕ぐのと、カヌーをかついで歩いたせいで体力がグングン減っていきました。

写真はカヌーの後半に撮ったものですが、もはや疲れで顔がこわばっています(笑)。

スタートしてから5時間後にようやくゴール地点の古座橋に到着!

途中で30分ほど昼休憩をしたので、古座観光協会が目安にしている4時間よりも30分多くかかった計算。

古座橋からスロープと階段を登ると古座観光協会が見えるので、そこまでカヌーを担いで運んでカヌーの旅終了。

後半は漕ぎ疲れて大変でしたが、それでも古座川の透き通る川と雄大な自然のなかを下るのはいい思い出になりました。

人工物がなく、車の音も聞こえない。

静かな川のなか、自分がカヌーを漕ぐ音だけを川に響かせながら下るのって最高でした。

古座川を下るときに気をつけたいポイント

古座川を下るまえは「清流でおだやなか川を優雅に下れる」というイメージしかありませんでした。

ところが、体験してみると気をつけないといけない3つのポイントがあることが分かりました。

古座観光協会に立ち寄って水量を確認する

古座川をカヌーで下るときは古座観光協会に一度は寄っておきましょう。

とくに聞いておいたほうがいいのは2つ。

  • 古座川の今日の水量
  • 予定しているルートは無理がないか

1つ目の水量については、水量の多さ少なさでカヌーの難易度が変わってきます。

なので、古座観光協会に立ち寄って水量が平均よりも多いのか少ないのか聞くようにしましょう。

水量が多いと危険度も増すので、気をつけたほうがいいのはどこか聞いておいたほうがいいです。

逆に水量が少ないと、川が浅すぎてカヌーが止まって通れないケースも。

僕たちが下ったときも水量がなくて、カヌーからおりて運ばないといけない場所がありました。

とくに小川ルートは水量が少ないと、流れがなくなる&浅瀬が出現が顕著です。

川で足場が悪いなかでカヤック(15kg以上)を持って何度も移動するのはメチャクチャ疲れるというか、カヤック経験が比較的ある僕でも無理です。

2つ目のルートについては、計画に無理がないか聞いたほうがいいです。

カヤックがはじめての人にとっては、「せっかく古座川に来たのだから長い距離を漕ぎたい!」という気持ちになると思います。

でも、カヌーは予想以上に体力を使うので、無理のないルート計画を心がけることが必要です。

古座川ルートも小川ルートのどちらも途中で上がることができる場所があるので、ゴール地点の古座橋まで行く必要は必ずしもないです。

若い二人組のペアが水量が少ないのに小川ルートを下ったら、持ち込んだカヌーは壊れて、パドルも折ってしまい、本人たちも疲労困憊。

結局ゴールまでたどり着けず、途中でタクシーを呼んで帰ってきたそうです。

タクシーの電話番号をメモしておこう

ゴールまでたどり着けず途中リタイアすることもあると思います。

そのときのために駆けつけてくれるタクシーの番号をメモしておきましょう。

古座川のタクシーなら慣れているので、川のどのあたりか、またまわりに何が見えるかを伝えれば迎えに来てくれます。

有限会社古座川タクシー
TEL0735-72-0370

鮎釣りと鮎の産卵のシーズンがある

古座川は鮎釣りでも有名な川です。

なので時期によってはカヌーで下れない場所があります。

12/11-5/31 コース規制なし。
6/1-9/20 鮎釣りシーズンのため明神橋から下流のみカヌー可能。
7/24-25 お祭りのためレンタルカヌーお休み。
9/20前後 コースチェックでレンタルカヌーお休み。
9/21-10/10 一枚岩から古座橋までカヌー可能。
10/11-12/10 カヌー可能は高瀬橋までで、それより下流は鮎の採卵で通行不可。
6/1-12/10 小川ルートは通行不可。

レンタルカヌーは上記の決まりを必ず守らなくてはいけません。

持ち込みカヌーの場合は強制力はありませんが、みんなの川ですので守ったほうがいいかと。

このほかにも増水や天気の都合で下れなくなる場合もあるので、事前にカヌーができるか古座観光協会に問い合わせてみるといいと思います。

まとめ

古座川でのカヌー体験と気をつけたいポイントを紹介しました。

簡単にまとめると

  • 古座川は清流でメチャクチャきれいで気持ちいい
  • はじめての人でも安心して下れる
  • レンタルカヌーも充実
  • 川の水量には要注意
  • シーズンによって通れないところがある

個人的にはカヌーが好きなら、一度は下ってほしい川ですね。

透き通った川と雄大な自然に心が癒やされます。

まだ、小川ルートは行っていないので次回はそちらにもぜひ行きたいですね。

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キャンプとカヤックをこよなく愛するアウトドアな人。でも、じつは同じくらいインドアも好き。

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